産業カウンセラーは、働いていく上で人々が抱える様々な悩み事や困り事の
解決を⼀緒に考えていく「こころ」の専⾨家です。

ストレスに満ちた産業社会で

働く私たちを取り巻く環境は、経済や社会の大きな変動にさらされて、大きくそして目まぐるしく変化しています。その変化が職場におけるストレスや悩み事、困り事の原因となり、それらが積み重なるとメンタルヘルスに不調をきたしたり、こころの病気になって会社を休まざる得なくなったり、最悪の場合は自殺に至ってしまうこともあります。

産業カウンセラーは、そうした事態にならないように、カウンセリングやメンタルヘルスに関する研修を行ったり、社内の仕組みづくりの企画や提案などを行います。


将来が見えにくくなっている中で

産業構造の変化や技術の革新、国際的な競争の激化に対応するために各企業が打ち出す様々なリストラ策は、雇用情勢や雇用形態の多様化に大きく影響し、私たちの雇用は安定的なものではなくなってきました。そんな中では、離職を余儀なくされた後になかなか職に就けない人や、自分の人生や仕事における目標を持てずに働いている人が増えてきています。

産業カウンセラーは、その人が持っている経験や能力ができる限り発揮できるように、あるいは、自分がどのように生き、どのように能力を高めていったらいいか、を自分自身で選択できるように、人生の節目や職業選択の時などに相談を受けたり情報提供や助言を行います。


ギスギスした職場の中で

私たちが働いてきた経験からも「人間関係」や「コミュニケーション」がよりよい職場に必要な大きな要素であることは間違いありません。しかし、上記のような環境に置かれる私たちは、自分のことで精一杯で、他人や職場全体に配慮をする余裕がなくなることがしばしばあります。

職場全体に影響力を持つ管理監督者も、業績のプレッシャーなどから同様な状態に陥ってしまっているのです。このような状況に適切な対処ができず、ストレスの更なる増大や、ハラスメントなどの対人トラブルが発生して、生産性の低下している職場がたくさんあります。

産業カウンセラーは、コミュニケーションや人間関係の専門家として、職場において相手の話を聴くことの重要性を訴えながら、生産性が高く、働く人が成長を実感できる職場を目指して、リーダーシップやコミュニケーション、ファシリテーションなどの研修を行います。



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